100辞書・辞典一括検索

JLogos

25

上里見藩(近世)


江戸期の藩名碓氷【うすい】郡上里見に居所を構えた譜代小藩奏者番松平忠恒は,延享4年陸奥国桑折【こおり】2万石のうち同国伊達郡内1万2,550石を邑楽【おうら】・吾妻【あがつま】・利根・碓氷・緑野【みとの】の5郡内と伊豆国田方郡内へ移され,翌寛延元年伊達郡内3,650石が碓氷・群馬の2郡内へ領知替えされ,碓氷郡上里見に陣屋を構えて当藩が成立したなお忠恒は,延享4年桑折から邑楽郡篠塚へ居所を移したというまた忠恒は,領知替えの年,延享4年には寺社奉行を兼帯し,寛延元年には若年寄に栄進している明和2年の藩領は,陸奥国伊達郡内5か村,伊豆国田方郡内8か村,そして碓氷郡内8か村・緑野郡内3か村・邑楽郡内5か村・利根郡内20か村・吾妻郡内6か村・群馬郡内2か村で,計3か国8郡内57か村,表高2万石,実高は2万5,203石であったなお忠恒は,春日堰・松原堰の整備と新田開発,神山宿の定期市開設と巡見使荷継ぎの開始などを行っている明和4年忠恒は上野【こうずけ】国小幡2万石に移封され,廃藩になった




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7282273