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里村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。足立郡戸田領のうち。幕府領と法性寺領。村高は「田園簿」で467石余,「元禄郷帳」「天保郷帳」ともに507石余。村の規模は東西・南北ともに20町余,化政期の家数53軒。助郷は日光御成街道鳩ケ谷宿に出役。天正19年徳川家康朱印状によって寄進された法性寺領は代々将軍に引き継がれ,天保10年10代将軍家慶の法性寺領10石朱印状(里村名主船津家役用録)にも「武蔵国足立郡鳩ケ谷之内里村」と記されている。また法性寺鐘銘(享保7年鋳)にも「足立郡鳩箇谷内里村玉竜山法性寺」とある。なお里村と平柳領辻村は従来鳩ケ谷氷川神社を鎮守としており,中世鳩ケ谷郷の名残と見られる。明治4年埼玉県に所属。同9年の戸数72・人口384,馬2。物産は米・木綿小倉帯・木綿青縞。同12年北足立郡に所属。明治22年北平柳村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7287582