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村上(中世)


 戦国期に見える地名。上総国市原荘のうち。天正18年5月の豊臣秀吉禁制(榊原ヨシ家文書/市原市史資料集中世編)に「村上」と見え,軍勢による狼藉や放火を禁止している。地内には大永年間に村上大蔵大輔義芳が居たという村上城があった(上総国町村誌・城郭大系6)。永禄3年10月14日に北条氏から8か郷を充行われている村上民部大輔も当地を本貫とする国人と思われる(下総旧事5/神奈川県史資料編3)。また慶長18年の関八州真言宗連判留書(醍醐寺文書3/大日古)によると,この頃三宝院の末寺観音寺があったことが知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7297073