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羽根村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。婦負【ねい】郡長沢郷のうち。富山藩領。正保4年の村高は867石余,うち田789石余・畑78石余,新田高46石余である(高付帳/県史近世下)。享和年間の村高は古高989石余・免5,新田高53石余・免0.7,ほかに小物成として山川原役22匁8分4厘・柳差役2匁・鮭川役26匁2分6厘・同新役6匁・鮎川役4匁。山田川氾濫によると見られる永引高が享保4年から宝暦8年まで11回,93石余ある(富山藩高物成帳)。元禄11年の村高は827石余(高辻帳/県史近世下)。慶応4年の家数・人口は87軒・420人,うち高持は58軒・302人(御郡村々家数并人数書上帳)。村肝煎として嘉永3年に四兵衛の名がある。鎮守は古里神社,4月8日と8月21日が祭礼日である。寺院として臨済宗国泰寺派に属する無門寺がある。明治9年石川県,同16年富山県に所属。同12年同村の松並仁右衛門宅を借り,開明小学校が,同25年には古里尋常小学校が同地に開校している。同22年婦負郡古里【ふるさと】村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7321127