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王滝村(近代)


 明治22年~現在の自治体名。はじめ西筑摩郡,昭和43年からは木曽郡に所属。大字は編成せず。明治24年の戸数295,人口は男674・女704,厩4・学校3。世帯数・人口は,大正9年420・2,934,昭和10年387・1,787,同25年744・4,283,同35年762・3,862,同45年536・2,266,同55年829・1,768。幕末に始まった木曽御嶽山の信仰登山は明治期になってピークを迎え,以後現在まで御嶽山登拝者の来村が当村の経済を支えている。明治36年木曽支庁王滝出張所が,昭和10年三浦出張所が設置された。森林鉄道は大正12年上松【あげまつ】から氷ケ瀬まで,定期バスは昭和2年福島~王滝間が開通。同18年三浦ダム,同36年日本初のロックフィル式ダムの牧尾ダムが完成。牧尾ダムによって水没家屋137戸・646人が移住。また,牧尾ダムの補償費で御嶽山五合目までの自動車道が昭和35年完成,同36年初めてスキーリフトを設置,村営の木曽御嶽国設スキー場へと発展し,現在村の経済を支えるまでになっている。なお,同54年御嶽山の有史以来の噴火があり,同59年には直下型の長野県西部地震に見舞われて多大の被害があった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7338261