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坂田郷(中世)


 戦国期に見える郷名。高井郡のうち。永禄10年と推定される9月2日武田信玄は伊藤右京亮に「井上之内坂田郷三百貫」を宛行っている(諸家古案集/信史補遺上)。当郷はかつて井上氏の所領の時期もあったと考えられるが,須田氏の本拠であった大岩郷と小山郷に挟まれているので,古くから須田氏の重要な領地であったと考えられる。西部の坊主山に近く古屋敷の小字があり,下野地が接する。東部山麓に小字狂言屋敷・上野地があり,その西に久根下が接する。狂言屋敷は別称旧原屋敷ともいい,広さ2町余に及ぶ中世の城館地帯とみられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7339495