萩平村(近世)

　江戸期～明治22年の村名。三河国八名郡のうち。慶長９年頃西郷村から分かれて成立したとみられる。吉田藩領。村高は，慶長９年検地高73石余，「寛永高附」150石余，「元禄郷帳」129石余，「天保郷帳」「旧高旧領」ともに387石余。安政５年の家数67・人数272。元禄６年の三州吉田領神社仏閣記によれば，竜泉寺（臨済宗）・山王権現社がある。明治５年竜泉寺に萩平学校創立。同17年鈴木平五郎が萩平報徳社を結成。同21年の村誌によれば，職業別人口は農業278・商業３・工業１。同22年西郷村の大字となる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7360163