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飽良河御厨(中世)


 南北朝期~室町期に見える御厨名。伊勢国三重郡のうち。「神鳳鈔」に内外両宮領15町,上分米各3石とある。「神領納所記」「内宮年中神役下行記」では1石とし,荒木田守房(禰宜在任永享5年~宝徳2年)代には,長野氏が別段祈祷によって7貫文沙汰,との注がある。享徳元年「庁宣注文」では1石8斗。「外宮神領目録」「神領給人引付」ではともに3石。その他,応永25年の比丘尼妙運道者譲状(米良文書)にも地名が見え,下って「信雄分限帳」には,水野三蔵・安井甚九郎の各150貫の知行地として「あくら川」が見え,「内宮神領本水帳」にも「あくら川」と見える。江戸期の西阿倉川村・東阿倉川村に比定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7362454