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石畑(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ豊郷村,昭和46年からは現行の豊郷町の大字。明治29年から豊郷村の役場が置かれ,合併後も町役場となっている。また全国的にも著名な2つの事業を行った。1つは明治36年犬上川の水利問題を出発点として,厚生社信用組合(利害を同じくする豊郷村ほか5か村による)を設立,初代組合長村岸次郎自宅(石畑)に事務所を置いた。名称変更などの変遷を経て,昭和2年頃から急速に規模を拡大,組合員数は全国平均236人に対し3,026人となる(市町村沿革史)。昭和23年厚生社農業協同組合となり,全国的な町村合併までは全国一の規模を誇った。他方は明治42年,蒸気動力の揚水機による地下水利用計画を決め,耕地整理法による組合の事業とした(耕地整理組合43年認可)。同42年,水量試験のための井戸が,小字小流に掘られ,同44年水源井戸の本格工事が完成,大正2年道路・用水路の改修を完了,同13年火力を電力に切り換えた。これは日本最初の動力揚水事業であったが,そのおかげで,用水の完全自給,収穫量の増加,二毛作可能面積の拡大,副業の進展などの成果が見られ,県下にも奨励された。昭和12年には地元出身者丸紅専務の古川鉄次郎の寄付によって,当時としては珍しい鉄筋洋風の小学校が建てられた。同35年の戸数68(うち農家30)・人口325。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
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