100辞書・辞典一括検索

JLogos

30

小浜村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。野洲郡のうち。慶長3年徳川家康は当地の718石余を在京の譜代大名の用途料地として分与(御上神社文書)。江戸期を通じて旗本上田氏知行地。村高は「寛永高帳」「元禄郷帳」では586石余,「天保郷帳」「旧高旧領」587石余。知恩院第19世堯誉が寛政年中に再興した浄土宗称名院がある。明治5年滋賀県に所属。同7年小浜新田を合併。同13年の戸数80・人口395,うち農家78・大工1・鍛冶1。米・麦・菜種・綿・麻・藍葉・葉煙草の産あり,エビ・小魚・フナ・コイ・アユの漁獲があり,八幡【はちまん】・守山【もりやま】方面に出荷。船80隻(物産誌)。明治22年野洲郡中洲【なかす】村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7370363