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七山(中世)


 室町期から見える地名。那賀郡小川荘のうち。鎌倉期には七重山と称した。応永32年5月26日の天野社一切経会段米納日記(高野山文書/大日古1‐4)に「一,小川庄内……壱斗八升七山」とあり,高野山領小川荘内の地名として見える。なお,承久2年12月日付の検校祐清譲状(石清水文書/同前4‐1)の「同(南殿)女子得寿姫令譲所々」の1つとして「紀伊国 小川 柴目 七重山 鉾立 長谷村等」とある「七重山」は当地のことと思われ,鎌倉前期には石清水八幡宮領野上荘に属していたと推定される。当地が高野山領小河柴目荘(小川荘)に属した時期については,鎌倉後期から高野山と石清水八幡宮との間で小河・柴目の所属をめぐる相論が生じているため不明であるが,文永6年8月日付の高野山にあてた柴目村番頭百姓等起請文(高野山文書/同前1‐7)の署名に「柴目番頭(略押)七重山番頭(略押)」とあり,柴目番頭とともに当地の番頭が連署している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7405731