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津野(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ中佐治村,明治43年からは佐治村の大字。明治24年の戸数38・人口175(徴発物件一覧)。同43年の戸数35,大正9年の世帯数34。江戸期から栄えた漆かき・紙漉などの産業は次第に廃れ,昭和初期には炭焼き・養蚕などに変わった。昭和21年の世帯数38・人口216,同35年の世帯数42・人口229,農家数40・農業従事者105,耕地は水田122反・畑109反・果樹園89反,牛の飼育は35頭であった。同44年の葉タバコ耕作は12.5a,同50年には世帯数41・人口189,耕地は水田107反・果樹園179反となり牛の飼育なし。今までの米作主体の農業は,二十世紀梨作りに変わり機械化が進んで兼業農家が増加してきた。昭和40年12月起工の農免農道(佐治村福園~河原【かわはら】町神馬間)の当地内敷設は生活環境を画期的に変え,産業発展に新しい活力を与えたといえる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7409006