引地(近代)

明治22年~現在の大字名。はじめ東郷村,昭和26年東郷松崎町,同28年からは東郷町の大字。明治26~28年に,地主の出資で田地の所有を目的とする,東郷池水面埋立てが行われる。しかし同29年5月,浅津村議会は当村字杭ノ和田地先ほか3村の耕地所有のための埋立ては,「魚類・水藻の繁殖上最も枢要の場所」であり,沿岸漁民の生業に支障ありと答申している(羽合町史)。同37年,地内九品山に長十郎梨1反歩が植えられ,これを契機に二十世紀梨も次第に普及(ふるさと東郷)。昭和32年に簡易水道の通水開始。同39年,有線放送設備を設置。昭和35年一部が旭に,同45年一部が竜島になる。同48年,東郷温泉集中管理事業完成,給湯開始。同49年,地内の湖畔一帯が東郷湖羽合臨海公園に指定され,整備事業開始。世帯数・人口は昭和43年54 ・ 277,同50年53・248(男114・女134),うち農業人口68・サービス業人口30。当地の九品山大伝寺は,阿弥陀如来・二十五菩薩などを本尊とし,毎年旧暦の3月14・15日九品祭りが行われ,新仏の冥福を祈る近郷からの参拝者が多い。境内のサクラの巨木は九品ザクラとして知られる。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7409564 |





