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内村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。那賀郡のうち。江戸期を通じて浜田藩領。原井組に属す。村高は「石見国高郷村帳」では578石余,「天保郷帳」では655石余。内八幡宮は寛仁4年宇佐より田橋【たばせ】の宮の尾山に勧請,内氏時代に内村の現在地に移す。天正20年周布元兼社領寄付,王子八幡宮は宝永7年以前の創建というが不詳,臨済宗護国山長福寺は弘安年中建立。「八重葎」には,ほかに,禅宗貞実庵がみえる。明治9年島根県に所属。明治初期の戸数153・人口772,牡牛83・牝牛5・牡馬31,産物はハゼの実750貫・茶712斤・麻苧約32貫・アユ3,740尾・砂鉄923駄など(皇国地誌)。同7年寺院を借用して内村小学校開校。同17年長見【ながみ】・内田・穂出【ほので】諸村とともに4か村連合戸長役場を内村に置く。同22年の戸数162・人口821。同年那賀郡大内村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7413022