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下見(近代)


 昭和14年~現在の大字名。昭和49年からは西条町を冠称。はじめ西条町,昭和49年からは東広島市の大字。昭和29年野阪完山の墓は県史跡に指定された。同46年八本松町大字原と境界変更。同48年広島市にある国立広島大学の全学部(医学部・歯学部は除く)移転の候補地として当地275haが決定。次第に造成整備され,まず工学部が同57年に移転,4月に開講するに至った。その間,西条駅大学線が,鏡山と陣が平山の谷を造成して完成,大学構内とががら山との間に東西に下見中郷線が街路樹も美しく完成した。これらの道路は広島大学への重要道路であり,バスも西条駅・八本松駅へと運行を開始している。そのほか,職員・学生・留学生などの宿舎もががら山の緑につつまれた環境の中に整備された。同65年までには全学の移転が予定されている。これが終われば東の筑波大学に対し,西の賀茂学園として並び称されることになる。そのため静かな農村であった地帯が一変して華やいだものになり,次第にその様相を変えつつある(広島大学)。世帯数・人口は,昭和50年257・950,同55年338・1,171(男595・女576)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7422138