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向島(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ中関村,大正15年中関町,昭和11年からは防府市の大字。明治24年の戸数565・人口2,225(男1,138・女1,087),寺院1,学校2,船287(徴発物件一覧)。明治25年華南小学校風間分校は風間尋常小学校となり,大正14年向島尋常小学校と改称。同7年洗川に向島製塩工場が設置され,原塩の輸入,精塩の搬出のため,同8~12年に岸壁・桟橋を整備した。向島と本土との間には江戸期から東西2か所に渡船があったが,昭和25年問屋口と向島中村との間に船舶通航可能な回転鋼橋を持つコンクリート橋が完成し,錦橋と名付けられた。これにより向島は本土と地続きとなった。同橋の完成は向島発展の契機となり,昭和28年には809世帯・3,882人(男1,918・女1,964)となった。同30年の向島漁協は組合員197名,風間(向島)漁協79名,防府地区(向島)漁協93名と,防府市で最も漁業従事者が多い所となっている。同41年の世帯数837・人口3,474(男1,693・女1,781)。塩田の廃止により,同35年より日本専売公社向島工場は製塩からタバコ中骨処理工場となったが,同44年百間沖埋立地へ移転した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
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