100辞書・辞典一括検索

JLogos

40

加茂村(近代)


 明治22年~昭和26年の三好郡の自治体名。大字は編成せず。明治24年の戸数841・人口4,274(男2,175・女2,099),寺6,学校1,水車場4,船15(徴発物件一覧表)。大正5年の戸数824・人口4,211。昭和10年の世帯数870・人口4,173。農家数は明治27年には全戸数の96%を占めたが,以後逐年下降線をたどり,大正5年78%,昭和10年70%となっている。明治45年の小作農家は全農家数664戸のうち77%に当たる525戸に及ぶ。大正6年の耕地面積は289町(田129町・畑160町)で,1戸当たり4.5反の零細経営であった。畑作物は桑・大豆・小豆・粟・ソバ・甘藷など。加茂は山地分が多く,林野面積は大正6年486町で,製材業も盛ん。また古くから下駄の産地としてよく知られ,徳島市のほか香川・愛媛両県へも移出された。大正3年に徳島本線が開通し,阿波加茂駅が設置された。昭和26年町制施行。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7427445