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吉田村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。海部郡のうち。徳島藩領。村高は,寛文4年の高辻帳で78石余,享保元年の高辻帳と天明7年の高辻帳も同高,「天保郷帳」で97石余。なお同帳には,当村について「古者吉田村・富田村二ケ村」と見え,また「阿波志」では「冨田 支落一曰吉田」と見える。両村は合わせて一村とされることがあり,「吉田村」と見える高辻帳や「天保郷帳」の高には富田村の高が含まれると思われる。「旧高旧領」では両村を別々に記し,当村の高は148石余ですべて蔵入地となっている。なお文化10年の阿波国村々御高都帳も両村とも記し,当村の高は136石余とある(民政資料)。神社に春日神社・竈神社・山神社がある。明治4年徳島県,同年名東【みようどう】県,同9年高知県を経て,同13年再び徳島県に所属。「海部郡村誌」によれば,税地は田16町9反余・畑7反余・宅地5反余・山林(旧反別)19町9反余,明治9年調の戸数19・人数87,牛3・馬8。同22年川西村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7428909