苗羽(近代)

明治23年~現在の大字名。はじめ苗羽村,昭和26年からは内海町の大字。明治24年の戸数296・人口1,438(男753・女685),幅員東西6町余・南北10町余,寺2,50石以上の和船17・小船43(徴発物件一覧)。醤油醸造業は明治期後半から大正期にかけてさらに発展し,当地を中心として丸金醤油など会社が設立され,同業組合を組織し,醸造試験場も設立された。しかし昭和初期からの不況,第2次大戦の戦時経済,戦後の自由競争の中で企業合併が進み,丸金醤油が島内では業界最大の企業となる。なお戦後この醤油を利用した佃煮業が起こり,当地区中心に内海町に集中し,現在は醤油をしのぐ業績をあげ,町の重要産業となっている。昭和55年の世帯数928・人口3,001(男1,382・女1,619)。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7430166 |





