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御領(近代)


 明治22年~現在の大字名。はじめ不知火村,昭和31年からは不知火町の大字。明治24年の戸数81,人口は男175・女162。世帯数・人口は,昭和46年335・1,088,同50年370・1,185,同55年431・1,359(不知火町資料)。明治28年九州鉄道(現鹿児島本線)が開通し,松橋【まつばせ】駅が当地に開設された。駅前には人力車・客馬車の立場ができ,大正15年には松合自動車組合のバスが乗り入れた。昭和9年省営バスが運行し,砥用【ともち】方面へ通じた。同20年米軍機の空襲で駅舎焼失,同24年再建。同年熊本バス乗入れで砥用方面からの利用客が増え,同40年代まで近郊農漁村の中心的役割を果たした。一方,北東部の東原一帯は昭和30年代から宅地化が進み,同50年代になって不知火産業(製糸業,大正9年創立)跡地の分譲住宅化で,かつての古墳と畑の台地は新興住宅街に変わった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7451730