白小野(近代)

明治22年~現在の大字名。はじめ下矢部村,昭和30年からは矢部町の大字。明治24年の戸数65,人口は男187・女159。白小野尋常小学校は,昭和22年下矢部東部小学校と改称。世帯数・人口は,昭和23年92・440,同33年74・423,同55年38・168。明治30年代に浜町~松橋【まつばせ】間の県道(現国道218号)が開通,従来の牛馬による物資輸送から荷馬車にかわり,客馬車も現れた。大正期に御船鉄道(のち熊延鉄道)が南熊本駅から砥用【ともち】町まで敷設されると,乗合自動車が通うようになった。昭和10年代から定期バスが登場した。大正10年頃全戸に電灯布設。昭和45年から国道218号が拡幅舗装され,沿道にはレストラン・給油所・簡易郵便局・警察駐在所・小学校などが立ち並び,下矢部東部地区の銀座と呼ばれるようになった。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典(旧地名編)」 JLogosID : 7452222 |