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秣村(近世)


 江戸期の村名。下毛郡のうち。天正15年黒田領,慶長5年中津(のち小倉)藩細川領,寛永9年中津藩小笠原領,元禄11年からは旗本小笠原(時枝)領。元和8年の「小倉藩人畜改帳」には当村の名は見えず,西秣村・東秣村が見える。その後東・西秣村が合併して成立か。時は両村を合わせて秣村と総称したものと思われる。「元禄石高帳」1,287石余,「天保郷帳」1,785石余。安政2年時枝領で一揆が起こり,当村の農民も蜂起し宇佐郡善光寺の陣屋を襲ったが,中津藩に鎮圧された(中津歴史)。「豊前志」には「秣〈上下西〉」と見える。幕末頃上秣・下秣・西秣の3か村に分村。現在の下毛郡三光【さんこう】村大字上秣・下秣・西秣。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7458852