北奥千丈岳
【きたおくせんじょうだけ】
「きたおくせんじょうがたけ」ともいい,北奥仙丈岳・北奥千丈ケ岳・北奥仙丈ケ岳とも書く。東山梨郡三富村と牧丘町にまたがる山。秩父山地にあって,標高2,600mの最高峰。「国志」に「奥仙丈山ノ仙丈ハ千丈ノ義カ」とあるように,山名は千丈もある高山の奥,仙丈ケ岳(千丈ケ岳)の北にあることに起因。山域は新第三紀中新世の花崗閃緑岩である。ツガやモミの原生林に覆われているが,頂上付近はシャクナゲの間に巨岩が点在し,山容は貧弱であるが,眺望は良い。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7603386 |