衣浦海底トンネル
【きぬうらかいていとんねる】

半田市と碧南市を結んで衣浦港中央埠頭間に設けられた港湾内海底トンネル。衣浦港の港湾機能を高めるとともに,広く東西両地域の産業・文化の交流促進を目指し,昭和44年着工,総工費53億円で,同48年完工。延長1,560m,うち海底部の480mにはわが国初めての本格的な沈埋工法が用いられた。トンネルは,車道(有効幅員7mの2車線)と歩道を完全分離し,照明・換気・防災・防犯の施設を完備。自動車道は有料で,使用開始から25年間徴収する予定。産業用を目的に造られたトンネルだが,現在は一般道路として利用され,通過全車両のうち乗用車が80%を超している。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7604147 |