SQL
【シークェル】
Structured Query Language
リレーショナルデータベースの操作を行なうための言語の一つ。IBM社が開発したもので、ANSI(アメリカ規格協会)やISO(国際標準化機構)によって標準として規格化されている。{LF}SQLは大きく分けてデータ定義言語(DDL:Data Definition Language)、データ操作言語(DML:Data Manipulation Language)、データ制御言語(DCL:Data Control Language)の3種類から構成される。DDLにはテーブルや制約条件などを定義するCREATE文や、テーブルなどを削除するDROP文などがある。DMLにはレコードの抽出を行なうSELECT文や、テーブルにレコードを挿入するINSERT文、レコードを削除するDELETE文、特定のレコードのフィールドを更新するUPDATE文などがある。DCLにはトランザクション処理の開始を宣言するBEGIN文、トランザクションの完了を指示するCOMMIT文、トランザクションを取り消すROLLBACK文などが含まれる。{LF}ソフトウェアからデータベースを操作する場合には、プログラム上でSQL文を生成してこれをRDBMSに発行し、操作を実行する。このため、多くのプログラミング言語処理系や実行環境では、RDBMSに接続してSQL文を発行し結果を受け取るためのプログラミングインターフェースが用意されている。{LF}SQLにはANSIなどが定めた「SQL92」や「SQL99」といった標準規格はあるものの、個々のRDBMSによる独自拡張が数多くあり、システム開発の現場では拡張仕様を駆使してソフトウェアを開発するのが常態となっているため、互換性の確保はなかなか進んでいない。なお、「Structured Query Language」という略称はIBM社の言語についてのものであり、標準規格のSQLの方は公式には何の略でもないということになっている。
◆関連用語
リレーショナルデータベース;IBM;ANSI;アメリカ規格協会;ISO;国際標準化機構;データ;DDL;DML;テーブル;レコード;フィールド;トランザクション処理;トランザクション;ソフトウェア;データベース;プログラム;RDBMS;プログラミング;システム
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