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SH-Mobile
【エスエイチモバイル】


日立製作所の高機能携帯電話向けアプリケーションプロセッサ。{LF}同社の32ビットRISCマイクロプロセッサであるSuperHのコアにDSP機能を混載した製品(SH3-DSP)をベースに、大量のメモリを搭載するなどの改良を加えた製品で、携帯電話の機能のうち通信機能以外をすべて担当できる性能を持つ。{LF}現在の携帯電話は「通話しかしない携帯電話」から発展してきたため、本来通信を担当する「ベースバンドチップ」と呼ばれるLSIが、WebブラウザJavaアプリケーションの実行なども担当している。{LF}しかし、ベースバンドチップに要求される機能・性能が増大してきたため、ベースバンドチップの開発やテストにかかる手間は極端に増加する傾向にある。{LF}一方、SH-Mobile携帯電話の処理のうち通信と関係のない部分を担当し、ベースバンドチップを本来の通信処理に専念させることを念頭に置いた製品である。{LF}このような2チップ構成を取った携帯電話を一度開発しておくと、PDCからW-CDMAに通信方式が変わるなど、通信部分のインターフェースが変化しても、通信と直接関係しない機能に関してはほとんど手を加えずに流用できるようになる。{LF}また、SH-Mobileは電源供給の少ない携帯電話で動作させることを前提に設計されたため、使用していない部分への電源供給を止め、最小限の電流で動作できる構造となっている。
◆関連用語
ビット;RISC;マイクロプロセッサ;SuperH;コア;DSP;SH;メモリ;携帯電話;LSI;Webブラウザ;Java;テスト;チップ;PDC;W-CDMA;インターフェース




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