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H.263
【エイチにーろくさん】


1996年にITU(国際電気通信連合)が勧告した、映像の圧縮符号化方式の標準の一つで、H.261を改良・発展させたもの。アナログ電話網など低ビットレートの回線でもテレビ電話やテレビ会議が利用できることを目指した圧縮方式である。{LF}符号化の基本的な方式はH.261と同様で、動き補償フレーム間符号化とDCT(離散コサイン変換)を組み合わせたアルゴリズムを利用する。H.263ではこれに加えて、半画素精度の動き補償や可変長符号化の改善が行なわれ、圧縮効率を高めている。さらに、性能を向上させるためのいくつかの符号化オプションが用意されている。{LF}H.263ではアナログモデム(28.8kbps~33.6kbps)のような低ビットレートにおける高効率な映像転送を目標としているため、いくつかのオーバーヘッドとなる情報が削減されており、状況によって解像度フレームレートを間引くこともできる。{LF}H.261同様、テレビ用の映像信号が各国で異なってることに配慮して、CIFQCIFという共通中間フォーマットを利用するようになっている。H.263ではCIFQCIFに加え、画素数QCIFより小さいSub-QCIFや、CIFの4倍の4CIF、16倍の16CIFがオプションに加えられ、様々な解像度の機器で利用できるようになっている。
◆関連用語
ITU;国際電気通信連合;H.261;ビットレート;符号化;動き補償;フレーム;DCT;離散コサイン変換;アルゴリズム;オーバーヘッド;解像度;フレームレート;CIF;QCIF;フォーマット;画素数;Sub-QCIF;4CIF;16CIF




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「IT用語e-Words」
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