エレクトロルミネセンス
【エレクトロルミネセンス】

electro-luminescence/EL/エレクトロ・ルミネセンス;エレクトロルミネッセンス;エレクトロ・ルミネッセンス
物質がエネルギーにより励起され起こるルミネセンス(発光)現象の一つで、半導体などに電圧を加えて起きるもののこと。{LF}蛍光体物質が励起源から受け取ったエネルギーを発光して放出することをルミネセンスという。励起源の種類から、電界により励起するエレクトロルミネセンス(EL)、光により励起するフォトルミネセンス(PL)、電子線により励起するカソードルミネセンス(CL)に分類される。{LF}ELは発光原理から注入型ELと真性ELに分類されるが、狭義には真性ELのことをELと呼ぶ場合もある。注入型EL(分散型EL)は、電界を印加することにより、半導体内に注入された電子と正孔が再結合して発光する。発光ダイオードなどが注入型ELである。真性EL(薄膜型EL)は、電界により加速した電子が半導体内で発光中心に衝突、発光中心を励起されて発光する。薄膜EL素子などがこれに分類される。{LF}薄膜EL素子は、厚さ0.5mm程度の発光板の面上で、均一・広範囲にわたる発光が可能な点が特徴である。液晶ディスプレイのバックライトなどに使われているほか、それ自体を発光体とするディスプレイ(ELディスプレイ)の研究が進んでいる。発光体にジアミン類などの有機物を使うものを有機EL、硫化亜鉛などの無機物を使うものを無機ELという。
◆関連用語
半導体;CL;正孔;発光ダイオード;液晶ディスプレイ;バックライト;ディスプレイ;ELディスプレイ

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