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HSDPA
【エイチエスディーピーエー】


High Speed Downlink Packet Access

NTTドコモなどが採用している第3世代(3G)携帯電話方式「W-CDMA」のデータ通信を高速化した規格。3G方式の改良版であることから「3.5G」とも呼ばれ、従来の5倍以上の通信速度を実現する。{LF}HSDPAは下り(基地局→端末)方向のパケット通信速度を向上させる技術で、従来は384kbps~2Mbps程度だった通信速度を最高で14.4Mbps(理論値)まで引き上げることができる。日本ではNTTドコモが2006年8月に「FOMAハイスピード」の名称で、ソフトバンクモバイルが2006年10月に「3Gハイスピード」の名称で、それぞれ導入している。{LF}上り(端末→基地局)方向を高速化する規格は「HSUPA」(High Speed Uplink Packet Access)もしくは「EUL」(Enhanced Uplink)と呼ばれ、2005年6月に発行された3GPPの「Release 6」規格で標準化されている。HSDPAHSUPAを合わせて「HSPA」(High Speed Packet Access)と総称する場合もある。{LF}HSDPAでの高速化は基本的に、電波の状態に応じてより高速な変調方式や符号化方式を自動的に選択することにより行なわれる。具体的には、電波の状態の悪いときには、安定性は高いが低速なQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)による変調と誤り訂正能力の大きい符号化方式(オーバーヘッドが大きいため低速になる)に、電波の状態がいいときには、より高速な16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)による変調と誤り訂正能力の小さい符号化方式(高速)に、自動的に切り替わる。また、再送制御方式にハイブリッドARQ方式を採用し、エラー検出時の再送回数を抑えている。
◆関連用語
NTTドコモ;3G;W-CDMA;データ;3.5G;基地局;端末;パケット;FOMAハイスピード;ソフトバンクモバイル;3Gハイスピード;HSUPA;3GPP;HSPA;QPSK;オーバーヘッド;16QAM




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「IT用語e-Words」
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