S.M.A.R.T.
【スマート】
Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology/SMART;S.M.A.R.T
ハードディスクの内蔵された自己診断機能。故障の兆候を予見してユーザに知らせることができる。診断項目などはATAおよびSCSIの仕様で定義されており、現在ではほとんどのハードディスク製品が対応している。{LF}S.M.A.R.T.では、読み取りエラーの発生率や読み書き速度、モーターの起動・停止の通算回数、出荷以来の通算の通電時間、ディスクが固定位置からずれた距離など、数十件に及ぶ検査項目が用意されている。ハードディスク筐体に内蔵された回路がこれらの項目を常に観測しており、あらかじめ設定された基準値と比較して異常な値が観測された場合には、障害が発生する兆候として警告信号を発信する。{LF}ユーザは警告に従って新しいディスクへのデータのコピーなどを行なうことにより、完全にデータが読み取れなくなる前に障害への対処を行なうことができる。S.M.A.R.T.ですべての障害を予見できるわけではないが、内部の部品の経年劣化などが原因で起きる障害は、観測結果の変動からある程度知ることができる。
◆関連用語
ハードディスク;ユーザ;ATA;SCSI;起動;ディスク;データ;コピー
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