経営者確認書
【けいえいしゃかくにんしょ】

management representation letter

　財務諸表の作成に対する経営者の責任と、当該財務諸表の適正表示に関する意見表明に対する監査人の責任とを明らかにするために、経営者が署名または記名捺印する書面である。経営者確認書は、財務諸表監査制度における本来の目的である真実かつ公正な財務諸表の開示を達成すべく、経営者と監査人がその責任を分担しあい協力している関係を明らかにする目的がある。
　経営者による確認書に記載することが求められる事項として、監査対象となる財務諸表に関する事項、監査手続上の制約に関する事項、財務諸表に重要な影響を及ぼす事項、財務諸表の開示の網羅性に係る事項、監査人が発見した未訂正の財務諸表の虚偽の表示に係る事項などがあげられている。
　経営者確認書の入手は、一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠した監査の一環として実施される監査手続であるが、監査人は、経営者確認書を入手したことを理由として、監査の実施において必要と判断した監査手続を省略することはできない。

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日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典　会計・監査」 JLogosID : 8520618