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動物の福祉
【どうぶつのふくし】


animal welfare

動物を利用する際に苦痛を減らすなど、動物の幸福に配慮すべきとの思想。むやみな殺りくをやめ、飼育の環境を改善し、動物のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指す。対象となる「動物の利用」は、動物実験や野生動物の捕獲、動物園の飼育、家畜の飼育、ペットの飼育など。たとえばサーカスのような娯楽目的も人間の利益になるが、そのために動物が受ける苦痛やストレス、恐怖、疾病、傷害など不利益を最小限に抑えることが原則といえる。対象は脊椎動物が中心だが、無脊椎動物も神経系を持っているため苦痛を与えない努力が必要との意見も少なくない。EU(欧州連合)では、動物実験に対する批判が大きく、代替試験法への切り替えを進めてきた。1986年に代替法がある場合の動物実験禁止を定め、91年に動物実験代替法を研究する公的機関を設立した。2007年に施行したREACH規則の目的の1つも、毒性情報を企業間で共有することで、動物実験を減らすことにあった。




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日経BP社
「プロフェッショナル用語辞典 環境テクノロジー」
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