MSDS
【えむえすでぃーえす】

Material Safety Data Sheet
化学物質等安全データシート。化学物質や化学物質を含有した原材料を安全に取り扱うために必要になる情報を記載した文書のこと。日本工業規格(JIS)で標準化されている項目は、危険有害性の要約、組成・成分情報、応急措置、火災時・漏出時の措置、環境影響情報、廃棄上・運送上の注意など16に及ぶ。
2001年度からの化管法(化学物質排出把握管理促進法)によって、指定された435の化学物質およびこれらを一定以上含んだ製品を製造、販売するものは、MSDSから入手したデータを提供する義務を負うことになった。
MSDS制度は、PRTRへの対応という側面ばかりでなく、化学物質の購入から廃棄に至るまで、化学製品の環境リスクに利用者が適切に対処するための情報に力点を置いている。対象はあくまで化学物質の利用者や販売者で、消費者向けの物質名の表示などを義務づけているわけではない。
【参照キーワード】
PRTR

(c)日経BP社 2011
![]() | 日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典 環境テクノロジー」 JLogosID : 8523441 |