CAT債券(Catastrophe Bond)
【きゃっとさいけん】
Catastrophe Bond
災害の発生の有無・程度により、キャッシュフローが変化する債券。証券化の仕組みを利用したリスク移転方法(ART:Alternative Risk Transfer、代替的リスク移転)の一つ。保険会社などが発行する。利率は同程度の条件を持つ普通の債券より有利であるが、償還までの間に所定の災害が発生した場合、その種類・程度により、償還元本が減少する。この償還元本の減少は保険会社などの発行体にとっては「保険金の受取り」として機能するため、保険会社自体の保険金の支払い負担を相殺できる。保険会社以外の発行体にとっても、「割高な利息を払う一方、災害時には受入元本の一部または全部について償還を免除される」ということで、一種の保険のように機能する。
投資家の観点からすれば「何も起こらなければ高めの利息を享受できるが、有事の際には元本が一部ないし全部毀損する」というリスクのある商品となる。
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| 日経BP社 「プロフェッショナル用語辞典 不動産ビジネス」 JLogosID : 8524216 |