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Core i7
【コアアイセブン】


Core i7

 米インテルが2008年11月に発表した上級機向けCPU。演算コアが2、4、6個のモデルがある。Core i7シリーズ共通の特徴は、(1)CPUコアと同じダイにメモリーコントローラーを統合、(2)1つのCPUコアを疑似的に2つの処理を並列で動作させるハイパースレッディングに対応、(3)ターボ・ブースト・テクノロジーと呼ぶコア制御機能を搭載、(4)共有の3次キャッシュメモリーを内蔵したことなど。
 Core i7は登場した時期で3つに分けられる。1つは最初に登場したプロセッサー・ナンバーが900番台の製品。メモリーに直接アクセスするため、CPUの端子が増え、パッケージはCore 2シリーズのLGA775からLGA1366に変わった。チップセットとの接続は高速インタフェースQPIを採用した。
 2つめは2009年9月に登場した800番台の製品。CPUグラフィックスボードをつなぐPCI Express x16バスを追加。2010年1月にはノートPC向けにグラフィックス機能を内蔵した600番台も登場した。チップセット側の仕事が減ったため、チップセットとのインタフェースには、かつてノースブリッジサウスブリッジの接続に使ったDMIを採用。パッケージLGA1156に変更した。
 3つめは2011年1月に登場した、プロセッサー・ナンバーが2600~2900番台の製品。グラフィックス機能を内蔵し、細かな動作周波数の制御ができるターボ・ブースト・テクノロジー2を搭載。パッケージLGA1156とは互換性のないLGA1155を採用した。
 同じCore i7でも、ノート向けとデスクトップ向けでは構成が異なる。ノート向けは演算コアが2個または4個だが、デスクトップ向けは4個または6個となる。ハイパースレッディングにも対応するため、最大12のスレッドを同時処理できる。

【図版の説明】
Core i7】米インテルが2008年11月に発表

【参照語】
ターボ・ブースト・テクノロジー
QPI
IOH




日経BP社
「パソコン用語辞典」
JLogosID : 8528029