パソコン用語辞典 基本用語 55 DVD【ディーブイディー】 Digital Versatile Disc ディスク片面1層で4.7GBのデータを記録できる光ディスク規格。CDと同じ直径12cmのディスクに、動画や音声、テキストなどのデジタルデータを記録する。追記が可能なDVD-RやDVD+Rと、書き換えが可能なDVD-RAM、DVD+RW、DVD-RWなどの規格がある。このほか、映像用のDVDビデオ(DVD-Video)や音楽用のDVD-Audioなどの規格もある。 厚さ0.6mmのディスクを2枚貼り合わせた2層構造とし、読み取りや書き込みに使うレーザー光の波長を短くした。基本となる片面1層方式の容量は4.7GB、MPEG-2方式で圧縮した映像を標準的な画質で約2時間記録できる。このほか、両面1層(9.4GB)、片面2層(8.5GB)などの方式がある。 1990年代前半には、ソニーやオランダのフィリップスの陣営が開発したマルチメディアCD(MMCD)と、東芝や松下電器産業(現パナソニック)など日米7社が開発したSDの2方式があった。1995年9月に両方式を統合することで合意、名称も正式にDVDとした。 AV(音響と映像)分野での利用を目的としたDVDビデオでは、映画館などで採用されている5.1チャンネルの立体音響システムであるドルビーデジタル(AC-3)や、音楽CDを超えるサンプリング周波数を持つリニアPCM音声も規格に盛り込まれた。 1996年11月には家電メーカー各社が家庭用DVDビデオプレーヤーを投入した。1998年ごろから映画タイトルなどが一気に増加した。【図版の説明】【DVD】各方式の記憶容量と書き換えタイプ【参照語】DVD-ROMDVD-RAMDVD-VideoDVD-RDVD+R 日経BP社「パソコン用語辞典」JLogosID : 8528330