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JIS漢字コード
【ジスかんじコード】


JIS Kanji code

 JIS(日本工業規格)で定めた漢字の規定。使用頻度の高い漢字を集めて、コンピューターや通信などで利用するためにコード(符号)を割り当てた。正式名称は「情報交換用漢字符号系」という。
 コンピューターなどでの情報交換に使うため、2バイト(16ビット)の符号を付けて規定した。使用頻度に応じてJIS第1水準漢字(2965字)とJIS第2水準漢字(3390字)に分かれる。第1水準は基本的な漢字の集まり。一般的な文章ならば第1水準の漢字でほぼ足りる。人名などの固有名詞や旧漢字を使う場合、第2水準を使う。
 1978年のJIS C6226-1978(旧JIS)と1983年に改定したJIS C6226-1983(新JIS)を経て、1990年にJIS X 0208-1990が制定された。文字コードの入れ替えで生じた問題を解決するため、1997年にJIS X 0208:1997に改定された。
 通常の事務処理には第1水準、第2水準で対応できるものの、人名や地名を扱う業種からは、より多くの漢字を扱いたいという要望が強かった。そこで1990年、第1水準、第2水準に加えて約5800の漢字を追加したJIS X 0212が制定された。漢字と同時に、欧米言語を扱うための文字も対象になった。ウムラウト付き文字(母音の上に点を2つ載せたもの)、ティルド(“n”の上に載せる波形の記号)、マクロン(母音の上に載せる横棒)、セディーユ(“c”の下にぶら下げるひげ状の記号)などである。
 2000年にはJIS X 0213としてJIS第3水準漢字(1908文字)、JIS第4水準漢字(2436文字)が制定された。2004年にはJIS X 0213:2004として改定し、168の例示字形に変更を加えた。
 Windowsでは、Windows XPまでがJIS X 0208JIS X 0212フォントを採用した。Windows VistaからはJIS X 0213:2004に対応した標準フォントを採用した。

【参照語】
例示字形
シフトJISコード
ユニコード




日経BP社
「パソコン用語辞典」
JLogosID : 8532314