ウィルソン病
Wilson's disease
先天性銅代謝異常である.肝レンズ核変性症hepatolenticular degenerationとも呼ばれる.銅と結合するセルロプラスミンの合成不全が原因で,肝臓,角膜,脳などに銅が沈着する.錐体外路症状として振戦(羽ばたき振戦)や筋固縮が起こり,ほかにはカイザー-フライシャー角膜輪,肝硬変などがみられる.精神面では初期には抑制欠如,情緒不安定など,末期には知能低下などを呈する.レンズ核とは淡蒼球と被殻のこと.
 | 丸善 「こころの辞典」 JLogosID : 12020040 |