自律神経

autonomic nerve
歩いたり話したりするのは自分の思い通りにできるし,思わなければ何も起こらない.そのような部分は随意神経が支配している.一方,人間がいちいち意識しなくてもひとりでにうまく働くようにできている部分も体にはたくさんあって,心臓や消化管などの内臓運動,皮膚からどの程度汗をかくかなどが代表である.これらは不随意なもので自分勝手に動くから自律神経と呼ぶ.動物神経と植物神経といういい方もある.体の移動に使う筋肉に関係していれば動物神経で,それ以外の栄養や保温などに関係している部分は植物神経である.自律神経は植物神経に相当する.自律神経は2つに大別され,休息のときには副交感神経,闘争と逃走のときには交感神経が働く.

![]() | 丸善 「こころの辞典」 JLogosID : 12020343 |