脳波
electroencephalogram(EEG)
脳神経細胞の活動の総和を頭皮の電極により記録したもの.これによりわかることは,てんかん(3Hz spike and wave complex, hypsarhythmia, 6 & 14陽性棘波など),意識状態,睡眠深度,脳機能発達,脳死の判定の補助,肝性脳症の三相波,クロイツフェルト-ヤコブ病の周期性同期性放電,亜急性硬化性全脳脳炎の周期性全般性両側同期性棘徐波放電.わからないことは,知能,感情,意志,精神病,神経症,性格など.脳波検査にあたって被害的になる人に話を聞くと,秘密が全部ばれてしまうと思っている人もいるようであるが,そんなことはないので安心してよい.てんかんをはじめとする疾患の診断に用いられる他に,現在ではバイオフィードバックのひとつとして,α波などの出現頻度をモニターしながらリラクゼーションや集中のトレーニングをすることが行われる.血圧や脈拍に比較してよりよい指標であるとの印象がある.
| 丸善 「こころの辞典」 JLogosID : 12021184 |