こころの辞典 分 32 分離不安 子どもが母親などの愛着対象から分離され,安全基地としての対象を喪失することによって惹起される不安のこと.母親を求めて泣いたり,後追いをしたりする.生後8カ月前後に出現し,その後,よりいっそう激しくなり,やがて数年間かけて消失する.分離不安の出現は子どもの愛着と社会的認知能力の発達を意味し,子どもの自立過程の重要な一段階でもあるといえる. 丸善「こころの辞典」JLogosID : 12021219