▼江戸っ子は20センチ前後のメソッコを最上とした
アナゴは大きさによって味や舌ざわりが異なり、土地によって好みが変わる。アナゴをハモと呼ぶ東北では1メートルに及ぶものも珍しくなく、ここでは脂がのった大型が好まれる。江戸っ子は古くから江戸前(東京湾羽田沖)のアナゴを好み、メソあるいはメソッコと呼ぶ20センチ前後の若魚を最上としていた。今でも東京下町にはメソッコを苦労して仕入れ、これをにぎるすし屋があって通人の人気を集めている。
 | 東京書籍 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070074 |