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イヌ②
【いぬ】


人間だけじゃなかった!イヌも夢を見るってホント?

イヌ人間とともに暮らしてきた歴史古い旧石器時代末期にあたる一万二〇〇〇年くらい前の住民遺跡から、人間生活を営んでいたと思われるイヌの骨が発見されている。新石器時代になると、すでに飼いならされて明らか家畜として生活していたイヌの骨が発見されており、人間と一万年以上もずっと生活をともにしてきていることがわかっている。イヌ好きの人ならおわかりだろうが、イヌには結構表情があって、飼い主表情が似てきたり、飼い主イヌに似ていく場合もある。イヌ一緒生活して、その寝姿をじっと観察していると、まるで人間のように寝返りをうってうなるような声を出したり、ちょっとビクッとして足を動かしたりすることがある。要は、まるで人間夢を見ているときのような仕草をするのだが、イヌもそのとき夢を見ているのだろうか?人の場合夢を見ているかどうかは脳波調べなくても仕草で比較的簡単にわかる。睡眠の質でいうと「レム睡眠」の間で、眼球がまぶたの下でキョロキョロと定期的動く。このときの脳波調べる目が覚めている状態同じものがあらわれるため、その瞬間人を起こすと、たいていは「夢を見ていた」というのである。イヌを飼っている人なら見たことがあると思うが、イヌも人と同じように寝ているときにまぶたの下で眼球がキョロキョロと動いているときがある。なんとなく、夢を見ているのだろうなと感ずる表情もしながら眠っているものだ。元日獣医生命科学大学の野生動物学教室の和(にぎ)秀雄教授によれば、おそらく状況からすると、イヌもこのとき人と同じレム睡眠状態で、夢も見ているのではないかと思われるという。だが、現在の技術ではまだ人とイヌ会話することができない。その状態のときにイヌを起こしてみたところで「いま夢を見てた?」とは聞けないから、確認のしようはないのであるが。




東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820055