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羽毛
【うもう】


「ダウン」と「フェザー」の違いは?

その軽さと暖かさから、布団ジャケットの中材として重宝される羽毛同じ羽毛でも「ダウン」とフェザー」という二つ呼び名があるのには、きちんとした理由がある。フェザー日本語では「真羽」といい、鳥の羽と聞いて一般的に思い浮かべる、羽ペンの形をした羽のことである。中央の羽軸の両側に羽弁と呼ばれる羽が並び一枚の板のようになっている。鳥の翼のうち、尾羽風切羽などがこの真羽にあたる。一方ダウン日本語では「綿羽」といい、その名があらわすように綿のようにやわらかく、ふわふわしており、真羽の下に生えている。枝からたくさんの小枝が生えているように、フェザーの羽軸の両側からは、たくさんの羽枝という枝が斜めに生えている。さらにその羽枝の両側からも小羽枝というさらに細かい枝が斜めに生えており、それらが全体として羽弁を構成している。羽ペン募金するともらえる羽飾りを触ったことがあればわかると思うが、手で触って羽弁の羽の流れを乱したとしても、元の流れに沿ってなでつけるようにすると、たちまち羽弁は元通り一枚の板のようにきれいに流れがそろう。この秘密小羽枝にある。小羽枝のうち羽の先に向かって生えている側をA、羽の根元向かって生えている側をBとすると、Aの先端フックのようになっており(「小鈎(しょうこう)」と呼ばれる)、隣のBにひっかかっているのだ。羽の流れ乱れるということは、BにひっかかっていたAのフック外れてしまった状態で、これをなでつけると、再びAのフックがBにひっかかって元通りになるというしくみ。一方ダウンには羽軸がない(あったとしても短い)。羽枝は羽柄(うへい)という付け根から生えており、羽枝から生えている小羽枝にはフック(小鈎)もない。そのためフェザーのように板状にはならず、ふわふわとやわらかい状態になるのだ。




東京書籍
「雑学大全2」
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