おなら②
【おなら】
おならを我慢すると、口から出る
おならを我慢するのは体によくないと、一度くらいは耳にしたことがあるのではないだろうか。だが、その我慢したおならが口から出てくることは、あまり知られていない。おならを我慢すると、その一部は大腸の粘膜から毛細血管に吸収され、肺へと運ばれる。そして呼気となって口や鼻から出てしまうというのだ。とはいえ、おならがそのまま口から出るわけではないので、おならを我慢したからといって口臭がきつくなるというわけではないようだ。呼気に含まれる臭気ガスは微量で、口臭の原因は歯周病や胃の状態など、おならとは別のところにあることが多い。しかし、実際に呼気から腸内環境の状態を見るという研究もはじまっているという。また、おならを我慢するのは、やはり体によくない。体内にガスをためておくと、悪玉細菌が増加し、腸内環境が悪化してしまう。この悪玉細菌が臭いガスをつくり出すことも知られている。
| 東京書籍 「雑学大全2」 JLogosID : 14820131 |