アレルギー
【あれるぎー】
allergy
抗原にさらされた時、個体が正常よりも過敏な反応を起こし、組織障害を起こした状態。過敏症ともいう。アレルギーの原因になる抗原をアレルゲンという。アレルギーは即時型アレルギーと遅延型アレルギーに大別される。即時型アレルギーは抗原の刺激を受けて、数分から数時間で反応が現れる。反応には抗体が関わるので、体液性アレルギーともいわれ、I~III型に分類されている。遅延型アレルギーは24~48時間後に生ずる。感作リンパ球が関わる細胞性免疫が関与し、IV型アレルギーとも呼ばれる。I型アレルギーはIgEという抗体が関係しており、気管支喘息、アレルギー性結膜炎、全身性アナフィラキシーショック、アレルギー性鼻炎、アレルギー性胃腸炎、花粉症などがある。II型、III型アレルギーには多くの自己免疫疾患が含まれる。IV型アレルギーでは結核の病巣形成などがその代表例で、接触性皮膚炎などもIV型アレルギーによって起こる。
| 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14825764 |