アフリカ連合

African Union
アフリカ統一機構(OAU)から移行、2002年7月に正式に発足した地域機関。06年9月現在の加盟国・地域は53。本部はエチオピアのアディスアベバ。00年のOAU首脳会議(ロメ)でリビアのカダフィ大佐により提唱されたAUへの移行提案が翌01年の首脳会議(ルサカ)で満場一致で合意された。同会議はEUをモデルとし、従来のOAUよりも強力で緊密な機構への移行を目指した新アフリカ・イニシアチブ(NAI)を採択、今後15年間の年平均経済成長率7%、貧困撲滅、債務削減、紛争解決、世界市場への接近を目標とし、アフリカ中央銀行、司法裁判所、単一通貨、単一議会の設立を構想している。同年、ムベキ・南アフリカ共和国大統領、オバサンジョ・ナイジェリア大統領、ブーテフリカ・アルジェリア大統領により提唱されたアフリカ再生計画のためのミレニアム・パートナーシップ案とワッド・セネガル大統領のオメガ計画案を統合するための作業委員会が設けられた。これら諸委員会の結果は、アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD:New Partnership for African Development)として改称採択された。移行期間のOAU議長はアマラ・エシー(コートジボワール元外相)。

![]() | 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14845570 |