CIS
Commonwealth of Independent States
バルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)を除く旧ソ連諸国12カ国の共同体。1991年12月8日、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの首脳が独立国家共同体(CIS)の創立を宣言した(ベロベージ合意)。93年には12カ国すべてが加盟した。CISはEC(欧州共同体)型の組織を目指したが、独自の憲法や議会は持っておらず、必要に応じてCIS首脳会議、外相会議、国防相会議などが開かれている。しかし、調印された数百の協定には強制力がなく、CISは今崩壊の危機に直面し、有名無実となっている。グルジア、ウクライナに親欧米政権が成立し、2005年には反ロシアの民主的選択共同体が創設された。05年8月にはトルクメニスタンがCISから脱退、グルジア、ウクライナは06年5月に脱退を検討した。モルドバも追随している。06年にロシアは、CISに代わってユーラシア経済共同体やCIS安全保障条約を軸にして、旧ソ連諸国を再統一する政策を打ち出している。
| 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14845676 |