NORAD

North American Aerospace Defense Command
北米大陸へのミサイルや爆撃機の侵入をいち早く探知し、警報を発する任務を持つ、米国、カナダ両国の共同組織。1958年設置。司令部はコロラド州コロラドスプリングス近郊のピーターソン空軍基地。弾道ミサイル早期警戒システム(BMEWS)、北部警戒システム、周辺探索レーダー攻撃識別システム(PARCS)、超水平線バックスキャッター・レーダー(OTH‐B)など、各種の最新電子技術を駆使した「情報の要塞」である。軍事、気象情報の収集や衛星などの追跡も行い、冷戦の終結と共に、南米からの麻薬空輸の監視・摘発などの任務も加わった。9.11事件以来、国外からの攻撃だけではなく、国内でのテロなどに対しても監視・防衛を行うことになり、グローバルな任務を担っている。

![]() | 朝日新聞社 「知恵蔵2009」 JLogosID : 14846593 |