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民法改正案要綱


 婚姻制度のあり方を検討してきた法制審議会は、1996年2月、法務大臣に民法改正案要綱を答申し、それに沿って法務省は法案の国会提出を目指した。その要綱の主な内容は、(1)同姓か別姓かを選べる選択的夫婦別姓の導入、(2)女性の結婚最低年齢を満16歳から満18歳へ引き上げる、(3)女性の再婚禁止期間を6カ月から100日に短縮する、(4)5年間以上の別居で離婚を認める、(5)嫡出子非嫡出子(婚外子)の法定相続分を平等にする、など。しかし、各方面で、家族の一体感を損ね家庭を崩壊させる、といった強い反対意見があり、政府の法案提出は先送りされている。女性議員らを中心に議員立法を目指して改正案等を提出する動きもあるが、2006年9月現在、提出には至っていない。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
JLogosID : 14848304